Connoisseures Club -- Apr. 2005 -- CAOL ILA AGAIN
テイスティングノート 山崎 白秋記 今月のお題は、、「カリラ、カリラ」である。そう、2ヶ月続けてのカリラである。最初の2本目まではハイランドか?と思いつつテイスティングをすすめたのであるが、5本目でアイラの個性がつよく酸味、バーボン樽の個性があることから「ラフロイグ」とあたりを付けたのである。 前回、メンバーからあれほど高評価を得たカリラであったが今回は「うまい」「いいね」のことばは多くなかった、私自身はバラエティにとんで結構いけると思ったのであるが、 やはり「熟成」や「深み」といった点でやや不満はあった。 そのことより、先月あれほど「からい」と感じたカリラ、今回は「あまい」と感じたのである、人間の感覚とは当てにならないものである。 そんなことでアイラに絞ったあとも「カリラ」の名前は終了寸前まで出てこなかったのである。
さて、今回の5本を紹介しよう。 ***[NO.1] SMWS 53.38 1974 24年 58.9% *** (香り)上品で香水のような香り。さわやかでミントを思わせる。ミディアムボディ。リフィルシェリー樽熟成か? 時間とともにミルキーな香りで満たされる。 (味) 軽いピート、ドライでややからい。ブドウのあじわい。ハイランドモルトの個性であると感じる。
(香り) きわめてすがすがしく、すみきった青空をかんじる。軽やかな酸味が心地よい。ト−ンが高いイメージ。 (味)ジーンと硬い。わずかに化粧品香、パフュームを感じる。ややドライでアルコール感が強い。 中程度のピート。酸味と甘さのバランスが良い。
(香り)上品でさわやか。アルコールを強くかんじる。香りの立ちが遅い、ミントの香り。 しだいにミルキーに変わってくる。「爽やか」と「まったり」の同居。 (味) フルーティーでドライである。中程度のピート。味の数は少ない。
***[NO.4] ケイデンヘッド 1980 24年 59.9% *** (香り)化粧品を思わせる香り、パフューム。ミントの香りもあるが、深いかおりである。 バニラの香りが立ち、バーボン樽の個性といえる。 (味)上品な化粧品香、白粉(おしろい)の香り、60年代のエドラダワーによくある香り。 酸味が心地よい。 はっきりいって驚いた。上品な化粧品香、白粉(おしろい)の個性はエドラダワー固有のものと思っていたが、カリラにもあるとは。 ***[NO.5] SMWS 53.75 1993 10年 61.5% *** (香り)なまっと、潮っぽい。バタースカッチを思わせる香り。バーボン樽の個性。ピート香が強くジャーキー。 (味) ピーティーでジャーキー。ピリピリと口の中ではじける。酸味が強い、甘さもある。軽い化粧品香。
|
|||||||||
★<タイトル>カリラ!カリラ! ▼投稿者/ 惹樽(管理人) 2005年04月25日(月)0時42分 今月のお題は2ヶ月続いてカリラ! 個人的には5本目はカリラだ!と確信し、はずれたら自信喪失という感じでしたが、他のメンバーからはそういう意見は出なかった。大体同じモルトを飲んできているはずなのに、それぞれ反応が違う、本当に面白いですね〜 |
|||||||||
|