Connoisseures Club -- Apr. 2005 --

CAOL ILA AGAIN

 

2005年4月度 コニサーズクラブ
テーマ:カリラ アゲイン
2005年4月24日 Stand Bar

テイスティングノート  山崎 白秋記

 今月のお題は、、「カリラ、カリラ」である。そう、2ヶ月続けてのカリラである。最初の2本目まではハイランドか?と思いつつテイスティングをすすめたのであるが、5本目でアイラの個性がつよく酸味、バーボン樽の個性があることから「ラフロイグ」とあたりを付けたのである。

 前回、メンバーからあれほど高評価を得たカリラであったが今回は「うまい」「いいね」のことばは多くなかった、私自身はバラエティにとんで結構いけると思ったのであるが、 やはり「熟成」や「深み」といった点でやや不満はあった。 そのことより、先月あれほど「からい」と感じたカリラ、今回は「あまい」と感じたのである、人間の感覚とは当てにならないものである。

 そんなことでアイラに絞ったあとも「カリラ」の名前は終了寸前まで出てこなかったのである。

 

スコッチ文化研究所名古屋支部第20回例会

1.SMWS No.53.38 74.5-98.9 24年 58.9%

2.ブラッカダー 77.11-96.12 19年 60%

3.SMWS No.53.84 83.6-04.9 21年 60.2%

4.ケイデンヘッド 80-01 20年 59.9%

5.SMWS No.53.75 93.8-04.2 10年 61.5%

さて、今回の5本を紹介しよう。

***[NO.1] SMWS   53.38    1974   24年   58.9%   ***

(香り)上品で香水のような香り。さわやかでミントを思わせる。ミディアムボディ。リフィルシェリー樽熟成か? 時間とともにミルキーな香りで満たされる。

(味) 軽いピート、ドライでややからい。ブドウのあじわい。ハイランドモルトの個性であると感じる。


***[NO.2] ブラッカダー     1977-1996   19年    60.0%   ***

(香り) きわめてすがすがしく、すみきった青空をかんじる。軽やかな酸味が心地よい。ト−ンが高いイメージ。

(味)ジーンと硬い。わずかに化粧品香、パフュームを感じる。ややドライでアルコール感が強い。 中程度のピート。酸味と甘さのバランスが良い。


***[NO.3] SMWS  53.84   1983-2004   21年  60.2%   ***

(香り)上品でさわやか。アルコールを強くかんじる。香りの立ちが遅い、ミントの香り。 しだいにミルキーに変わってくる。「爽やか」と「まったり」の同居。

(味) フルーティーでドライである。中程度のピート。味の数は少ない。

 

***[NO.4] ケイデンヘッド    1980     24年     59.9%   ***

(香り)化粧品を思わせる香り、パフューム。ミントの香りもあるが、深いかおりである。 バニラの香りが立ち、バーボン樽の個性といえる。

(味)上品な化粧品香、白粉(おしろい)の香り、60年代のエドラダワーによくある香り。 酸味が心地よい。

 はっきりいって驚いた。上品な化粧品香、白粉(おしろい)の個性はエドラダワー固有のものと思っていたが、カリラにもあるとは。

***[NO.5] SMWS  53.75    1993   10年  61.5%   ***

(香り)なまっと、潮っぽい。バタースカッチを思わせる香り。バーボン樽の個性。ピート香が強くジャーキー。

(味) ピーティーでジャーキー。ピリピリと口の中ではじける。酸味が強い、甘さもある。軽い化粧品香。

 


コニサーズクラブBBSより

★<タイトル>カリラ!カリラ!

▼投稿者/ 惹樽(管理人)  2005年04月25日(月)0時42分

今月のお題は2ヶ月続いてカリラ!
先月は「いいね〜」だったのに、今月は「??」。難しいもんです。ソサエティが3本入っていてこれですからね!

個人的には5本目はカリラだ!と確信し、はずれたら自信喪失という感じでしたが、他のメンバーからはそういう意見は出なかった。大体同じモルトを飲んできているはずなのに、それぞれ反応が違う、本当に面白いですね〜