Connoisseures Club -- Oct. 2005 -- GLEN KEITH
テイスティングノート 山崎 白秋記 今月のお題は、「グレンキース」である。マイナーな蒸留所というわけではないが、なかなか飲む機会も少ない蒸留所ではないかと思う。
さて、今回の5本を紹介しよう。 ***[NO.1] SMWS 81.07 1993-2004 10年 55.2% *** (香り)スイートでやさしい香り。しだいに麦芽の粉っぽい香りが感じられるようになる、若さともとれるかもしれない。 奥にはややまったりとした香りも。やや単調な甘さ。アルコール感は強い。やがてバニラ香やキャラメル香が強く感じられバーボン樽ではないかと感じた。 (味)ジーンとした味わい。わりにドライ。軽い印象のモルトである。
(香り) まったりとしたトップノート。やや潮っぽくなまっとした印象はアイラ モルトか?や やヌカの香り、奥には熟成香が感じ取れる。 (味)フルーティーではあるがややひねたフィニッシュがある。やはりドライで単調なあじわい。
(香り)上品で華やかなトップノート。酸味と甘さがほどよく香ってくる。しだいにウッディーで深みのある香りに包まれて長熟であることがうかがい知れる。 (味) 極めてウッディー。さまざまな木の香りがすばらしい。たくさんの時を経た深深とした印象が強い。うまいモルトである。
***[NO.4] グレン・キース ジェームズマッカーサー オールドマスターズ 25年 52.9% *** (香り)遠い昔に出会った香り、あの縁日の砂糖がまぶされた「いちご飴」の香りである。ハッカとミントも感じられる。奥には梨もある。きわめて特徴的な香り。 (味)甘い含み香。やはり、いちご飴の味。チープな印象である。フィニッシュはハーブ、ミント。 ***[NO.5] グレン・キース クーパーズチョイス 1969-2005 36年 49.5% *** (香り)ジーンと硬質な香り。ミディアムボディ。ややひねた香り。 トップノートの硬質さは影をひそめ、しだいにバタースカッチのような深みのある香りが立ってくる。 軽いピート香。酸化して焼けた香り。やや甘い、しだいにすばらしくウッディーな熟成香に包まれる。非常に香りの数が多く複雑である。 (味) ヒノキの香り、硬質な木の香りがあり、深みがありながらシャープである。軽い熟成香。 ミズナラ樽熟成を思わせる含み香。樹液の香りもある。さまざまな木の香りに満足する。
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★<タイトル>キースを聴きながら ▼投稿者/ 惹樽(管理人) 2005年10月27日(木)12時00分 今月のコニサーズクラブのテーマはまたまたマイナーな蒸留所(って自分が集めたんですが)で「グレンキース」でした。 実は最初の一杯からグレンキースではないかと疑っていたのですが、自分の中ではオフィシャルを入れて5本だと思っていたので、それらしいものがなくて迷ってしまいました(2本目のケイデンヘッドがあったことをすっかり忘れていました。何しろ持っていったのがずいぶん前のことだったので)。 驚いたのはジェームズマッカサーの新旧2本のボトル。旧ボトルはとても美味しかったので買って大正解。また新ボトルはハッカ入り駄菓子の香りと味!とっても個性的で面白い(どちらも自分のボトルだけど飲んだのは初めて)。 今回は都合がつかず欠席という方が多く、わずか4人による試飲でしたが、火曜日には補習が行われたはず。そして、その場では洒落でBGMにキース・ジャレットを流そうという話になっていました。補習参加の方にも楽しんでいただけましたでしょうか? ▼投稿者/ 山崎白秋 投稿日/2005年10月29日(土)12時11分 グレンキース、割りにドライでスペイサイドとは思いませんでした。 |
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