Connoisseures Club -- Sep. 2006 -- GLENBURGIE
テイスティングノート 山崎 白秋 記 今月のお題は、「グレンバーギ」である。 バランタインのキーモルトとして有名な蒸留所であるが、シングルカスクとなると、なかなかお目にかかれないモルトのひとつといえよう。 5本のノージングを終えての印象は、先月のダラスデューと同じくウッディーで渋さ、深みがあり、インバネス近くのモルトではないかと感じた。当たらずとも遠からずのロケーションではある。
さて、今回の5本を紹介しよう。 ***[NO.1] シグナトリー グレンバーギ 1975-2002 26年 53.7% *** (香り) トップノートはミントでフルーティー、桃系の香り。しばらくするとスイートでエステリーな香が開いてくる。 (味) 香りには無かった樽の香りが口にひろがる、さらに渋みを感じ長熟を予感させる。甘味も強いが上質に感じる甘味である。
(香り) ツンと硬質な香り、焼けて酸化した印象。やや麦芽風味を感じる。しだいに香りは開いてきて、ミントの香りに満たされる。奥には、さつまいもの皮の香りがある。 (味) まず若さを感じる、さらに甘い含み香がひろがってくる。単調なあじわいでアルコール感が強い。熟成年数からすると物足りない。
(香り) エステリーで熟成感がすばらしい。さまざまなフルーツが次々とあらわれる。さらにウッディーな香りがグラスからどんどん湧き出てくる。 (味) 樽由来の含み香がすばらしい。ぴりぴりとする酸味がこのモルトをシャープな印象としている。 ***[NO.4] ケイデンヘッド グレンバーギ 1993-2004 11年 59.8% *** (香り) ツンと硬質な香り、酸化して焼けた香り。エステリー香りがなく、アルコール感が強い。しだいに香りは立ってきて、キャラメル香が感じられるようになる。 (味) やはり若さが強く感じられる、アルコール感も強い。熟成不足で硬い味わいである。グレーンウイスキーの印象もある。 ***[NO.5] SMWS 71.31 グレンバーギ 1985-2005 20年 60.6% *** (香り) エステリーかつエステリー、フルーツ香も申し分ない。有機溶剤のMEK系の香りがすばらしい。奥に麦芽風味、若さを感じるものではなくトースティーなもの。 しばらくするとキャラメル香やバニラ香りも立ってくる。バーボン樽熟成であろうか。 (味) ウッディーな味がすばらしい、甘味が少ないがビッグボディ。さらにドライであるが複雑な味わい。たいへん出来の良いモルトである。
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▼投稿者/ comemas さん 2006年 10月08日 13:11 >ophiuchi様 ▼投稿者/モルト大好き さん 2006年10月08日 17:31 >ophiuchi様 ▼投稿者/ophiuchi(=管理人 惹樽) 2006年10月08日 19:02 >comemas様 >モルト大好き様
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