Connoisseures Club -- Nov. 2006 -- GLEN GRANT
テイスティングノート 山崎 白秋 記 今月のお題は、「グレングラント」である。 グレングラント。ビッグネームではあるがオフィシャルボトルはあまりぱっとしない、ただしボトラーズものとなると、長熟の「こてこてシェリー」が有名である。 今回あえて出さなかったかどうかは定かではないが、こてこてシェリーは一本もなかった。フルーティであること、ミントの印象があることからスペイサイドかハイランドではないかと思ったが最後までグレングラントの名前はでてはこなかったのである。 5本のノージングを終えて、バラエティにとんだ5本であるのでビッグネームではと感じた。グレンファークラス、グレンリベットが頭に浮かんだが、またしてもみごとに外されてしまったのである。
さて、今回の5本を紹介しよう。 ***[NO.1] キングスバリー ニューケルティック グレングラント 1969 51.5% *** (香り) きわめてフルーティー、すっと澄み切った明るさである。すぐさまミントが香ってくる。酸味が爽やかさを助長している。しだいに深い香りが現れ、長熟を予感させる。 (味) やはりフルーティーである。味では熟成感がすぐさま現れる、それもかなりの長熟と思われるものだ。樽由来のウッディな心地よさ。さらにドライでもある。
(香り) タクアンの香り、臭みが強い。酸化したアルコールの香り。しだいにキャラメル、バタースカッチの香りを感じるようになる。オイリー。 (味) やはりタクアンである、ドライで若さを感じる。
(香り) エステリーで極めて上品。ミントも心地よい、ミディアムボディ。軽いシェリー香と熟成感。 しばらくすれば甘い香り満たされるようになり、さらにウッディーな香りがすばらしい。 (味) キャラメルの含み香、きわめて深いものである。すばらしい熟成感である、最上のエステリーとウッディー。 ***[NO.4] SMWS 9.30 グレングラント 1972-2001 28年 56.6% *** (香り) まず感じるのは華やかな香りである、あえていえば「うきうき」とさせる香り。 しだいにキャラメル香がでてきて、まったりとさせてくれる。エステリーな印象は熟成由来のものだる。 (味) トロピカルフルーツを感じさせる味。しだいに梅酒の味ともいえる含み香となる。アルコール感は強くピリピリする。 ***[NO.5] ゴードン アンド マクファイル グレングラント 1990-2006 15年 60.3% *** (香り) 上品な生ぶどうの香り、その後トロピカルフルーツの香りに満たされることになる。熱帯のリゾートで感じられるこの香りは初めての経験である。 (味) ピリピリとしていてドライ。やや渋みも感じられる、酸味が味に華やかさを出しているがそれほど印象的なものではない。香りに較べると味は単調なところが残念だ。
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▼投稿者/ comemas さん 2006年12月07日 14:22 >ophiuchi様 ▼投稿者/モルト大好きさん 2006年12月07日 22:44 >ophiuchi様 グラントでしたか ▼投稿者/ophiuchi(=管理人 惹樽) 2006年12月08日 09:17 >comemas様 >モルト大好き様
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