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Connoisseures Club -- Apr. 2007 --
LONGMORN
2007年4月度コニサーズクラブ |
テーマ:ロングモーン |
2007年4月22日 Stand Bar |
テイスティングノート 山崎 白秋 記
今月のお題は、「ロングモーン」である。
1998年にモルト会が開催されて以来8年が過ぎ、今回通算100回目となる記念すべきイベントとなった。
通常サーブされるモルト5本は、何がしかのテイスティングがスタンドバーにてなされている。ところが今回のロングモーンでは、直前に開封されぶっつけ本番でモルト会となったとのこと。このことからもこの蒸留所に寄せる信頼が厚いといえるのではないか。
もちろんモルト会100回記念にふさわしいモルト5本が揃ったのは言うまでも無い。
さて、今回の5本を紹介しよう。
(香り) すばらしく上品でフルーティー、トロピカルフルーツの盛り合わせである。奥には軽くピートを感じる。わずかな硫黄香が感じ取れるが、リフィルシェリー由来のものかもしれない。しばらくすれば、長熟を感じさせるウッディーな香りが立ってくる。
(味) 素晴らしくウッディーでフルーティー。意外にも甘味は少なくドライである。 1時間ほど経つとアルコールがとんだせいか、明らかに濁ってくる、それだけ香りや旨みの成分が多いということだろう。
(香り) やや軽いが上品なフルーツ香が次々と湧き出てくる。まさにフルーツの饗宴である、明るくハイピッチな香りだ。また甘さを予感させる香りも感じる。 しばらくすればフルーツは濃さを増し、熟したプラムとなる。
(味) 爽やか、かつフルーティーといえば月並みだが、じつに気持ちのよい爽やかさなのだ。樽由来のビターな味わい。甘味は少ない。最後にブドウで満たされる。
(香り) まず赤いのに驚かされる。トップノートは濃いフルーツ香、極めて濃い。奥にはやや醤油の香り、嫌味なものではなくコクを感じさせる種類のものだ。 しだいに爽やかなエステリーが顔を出す。さらに時間を経れば、熟成由来のキャラメル香がひろがる。奥には「いがいが」としたごく軽いピートとシェリー由来の香ばしさ。
(味) 重いシェリー味、シェリー酒が入っているような味わい。これだけシェリーの個性がありながらこげたゴムは無い。 ドライフルーツに上乗せされた苦み、渋みが実にうまい。味は極めて複雑でいくらでも飲んでいられる。
(香り) 極めてフルーティーだがアルコール感も感じられる。しだいにまったりとした濃いエステル香がキャラメルとともに広がってくる。軽いピート香とウッディーな香り。いつまでも突き抜けるフルーツ香は終わらない。すばらしい香りである。
(味) フルーツとウッディーが交互に攻めて来て美味さに打ちのめされる。わずかなシェリー樽の個性。甘味とビターのバランスもすばらしく、フィニッシュはいつまでも終わらない。
(香り) きわめてフルーティー、何種類ものフルーツが織り成すシンフォニー。甘い香りと極めて上品かつ濃いエステル香。酸味がバランスし、重ったるさを感じさせない。
(味) ウッディーかつウッディー、複雑な樽の含み香である。ほろ苦さ、甘味、酸味がめくるめくようにあらわれる。さまざまなフルーツと樽の含み香がグラスから開放され、口の中で嬉々として踊りまくる。
▼投稿者/comemasさん at 2007年04月25日 20:13
>ophiuchi様
SMWSの7.35が3位とは・・・
1位と2位のボトルは飲んでみたいですね。
▼投稿者/モルト大好きさん at 2007年04月26日 06:13
>ophiuchi 様
なるほど ロングモーンでしたか
30年オーバーのロングモーン5種類
どれも飲んでみたいものばかりですね
自分で揃えると財布の悲鳴が聞こえてきそうです(^^;;
▼投稿者/comemasさん at 2007年05月05日 18:34
>ophiuchi様
SMWS7.35が少し残っていますので、今日のご褒美酒にでもして、もう一度読み直してみます。
▼投稿者/山崎白秋さん at 2007年05月06日 00:15
すばらしいモルトばかりでしたので、テイスティングノートはよりちからが入りました。
あのうまさが、少しでも感じ取れて頂ければ幸いです。
▼投稿者/モルト大好きさん at 2007年05月06日 00:26
>ophiuchi 様、山崎白秋様
素敵な会の様子と、その席でのモルトのおいしさが感じられますね
これからもおいしいモルトと出会いますように