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<アニスヴェールワイン会 03年8月> 03.08.06 惹樽

この会ももう何年も続いていますが、久しぶりのテーマは夏らしく岩牡蠣とシャルドネワイン。普通、生牡蠣は冬のものですが国内で獲れる岩牡蠣は初夏がシーズン。大きくてジューシーで大満足でした。


アニスヴェール ワインの会 03/8/2 参加6名 会費7,350円

場所:レストラン アニスヴェール(小牧)

テーマ 岩牡蠣とマグロのかま、かしら肉 世界のシャルドネ種ワイン

ワインリスト

1) Chardonnay Sonoma County \3,210 '00 アメリカ産 シャルドネ ソノマカウンティー

アメリカ産オークの樽で熟成させる。りんごやグレープフルーツの果実香とオークの混じった香を残す。

2) Chardonnay Casablanca チリ産 シャルドネ カサブランカ

太平洋からわずか30kmに位置するカサブランカヴァレイは、冷涼な気候で、葡萄はゆっくり樹で熟成し、興味深い複雑な果実香を育む。フレンチオークとアメリカンオークの樽を使い8ヶ月間熟成し、オークの香とマンゴーのような香が感じられる。

3) Chardonnay Pikes \2,610 '00 オーストラリア産 パイクス シャルドネ

ワイナリーが存在するポーリッシュヒルリヴァーはクレアヴァレイの西側に位置し葡萄の成熟が遅く収穫が数週間遅れることで知られる。この気候はシャルドネ種やリースリング種に向いている。

4) Terra Di Franciacorta Bianco "Convento dell 'Annuciata" DOC \4,500
  '97 イタリア産 テッラ ディ フランチャコルタ ビアンコ コンベント デラ ヌンチャータ

オークのニュアンスと白い花を思わせる心地よい香。まろやかな酸味の味わい。

メニュー

A. 能登の岩牡蠣、エシャロット赤ワインヴィネガー、浅つき添え

B. 生マグロのほほ肉の網焼き 粒マスタードソース アヴォガドとルッコラの取り合わせ

C. ココットに詰めた生マグロかしら肉と目の筋肉のトマトソース煮

D. 生マグロカマのロースト シェリーヴィネガー漬け

E. 生マグロの頭のロースト、レモンをぎゅっと絞って・・・

パン コーヒー


以上が配られた資料の内容で、以下は私の感想。

生の岩牡蠣とシャルドネの組み合わせは、やはりグッドでした。生牡蠣のなるほど「海のミルク」という肉汁とオークの香の利いたシャルドネの酸味がよくマッチします。 B. C. もまずまずでしたが、D. E. のローストになると、マグロの生臭さとワインの風味が喧嘩して、ちょっと辛かったかな。

最初はボトルを隠した状態でテイスティングしました。

1) 一番オーク香を強く感じた。酸味、甘さもほどほどで全体として繊細な印象。これがチリ産だと勘違いしてしまった。

2) 最初にかなり濃厚な蜂蜜を思わせる甘い香を感じる。味もややこってりとした甘さがあり、ボディも厚い。オーク香は最初感じなかったが、牡蠣と一緒に味わったときにはかなり強くなった。

3) 酸を感じさせる柑橘系の香は、いかにも「シャルドネ」という感じ。味わいもすっきりしていて、いかにも夏向き。

4) フレッシュさを感じる 1) 3) に比べると、香も味もぐっと複雑。ややひねた印象もあるが、言い方をかえればこなれているとも言える。フレッシュフルーツではなく調理したフルーツか?イタリア産のシャルドネは初めて飲んだように思うが、さすがに一筋縄にはいかない。

番外編)こけもも酒 Mさんが持ってきた、高級焼酎(銘柄は忘れました)でつけた自家製のお酒。色はきれいなピンク。かなり甘いけどほのかな酸味があり、とても飲みやすい。デザート代わりにぴったりでした。