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<アニスヴェールワイン会 04年3月> 04.03.08 惹樽

アニスヴェール ワインの会 04/3/5 参加8名 会費7,350円

場所:レストラン アニスヴェール(小牧)

テーマ イタリア固有品種ワイン

今回のテーマはイタリアワインですが、イタリア固有品種の赤にしぼりました。フランスワインに比べるとかなり硬質な印象ですが、さすがにこのクラスになると、それぞれの個性もよくでています。Mさんから提供された10年もの梅酒(しかも高級コニャックを使用、レミー・マルタンでしたっけ?)なども登場しておおいに盛り上がり、あっという間に時間が過ぎていきました。


★ワインリスト


(1) 1998 BAROLO バローロ


フルボディ D.O.C.G  生産者 テッレ デル バローロ
品種 ネビオーロ \3,900

「ワインの王様であり、王様のワインである」といわれるほど優れた風格を備えていて イタリアの公式行事にも使われる代表的なワインである。ガーネット色に輝き、風味 豊かで力強く、スミレのような香がある。子牛や鹿、フォアグラやジビエ料理に、 癖のあるチーズにも良く合います。(当日の資料より)


ややオレンジがかった魅惑的な色のワイン。熟成を思わせる香りと柔らかみのある味わいで、バローロというと色も味も濃いというイメージを持っていたので、かなり意外でした。

 

(2) 2000 LANGHE NEBBIOLO CIABOT DELLA LUNA
     ランゲ ネビオロ チャボ デラ ルナ

フルボディ D.O.C 生産者ジャンニ ヴォエルティオ
品種 ネビオーロ \4,500

バルベラダルバに隣接する畑で栽培されるバローロと同格のぶどうを使用している。発酵温度はネビオーロのほうがバローロより低めで、より果実味が強く品種の特徴が ストレートに出ています。‘99年10月に収穫され新樽100%で熟成させ、酸が ほど良くあり、タンニンは非常に細やかで滑らかな口当たり、そしてフレッシュで フルーティーな香を持った、バランスの良いワインです。 (当日の資料より)


色もかなり濃いが、味わいもタンニンが効いたしっかりしたもので、本格派という印象でした。

 

(3) 2001 BARBERA D’ALBA CIABOT DELLA LUNA
      バルベラ ダルバ チアボ デラ ルナ

ミディアムボディー D.O.C 生産者ジャンニ ヴォエルティオ
品種 バルベーラ \4,000

バルベラダルバはクーネオ県のアルバ周辺で産出される、ピエモンテでも人気のある原産地呼称ワインです。チャボ デラ ルナは農機具を入れておく小さな小屋という意味で、この区画内の樹齢12年のバルベーラより年間80hl/haに制限して生産される。 70%を新樽で、残り30%を1年樽で10〜11ヶ月熟成させ、滑らかな舌触り 柔らかでヴォリュームのあるワインに仕上げられる。 (当日の資料より)


若いせいか、かなり渋みを感じました。チーズとの相性はGOOD。

 

(4) 2000 BARBERA D’ALBA CIABOT CAMERANO
      バルべラ ダルバ チャボ カメラーノ

ミディアムボディー D.O.C 生産者アンナ マルカリーニ
品種 バルベーラ \2,000

海抜380Mに位置するクラッシックなスタイルのバローロに隣接する1ヘクタールの畑より獲れ、深い外観、酸味とタンニンのバランスが良く、繊細ながら 力強いヴォリュームがあり、後味はドライである。(当日の資料より)


やや明るめのきれいな色のワイン。香りの第一印象は「甘さ」で、味もやはりかすかな甘みを感じて飲みやすい。

 

(5) 1998 BARBERA D’ASTI SUPERIORE LA VIGNA DELL’ ANGELO
      バルベラ ダスティ スーペリオーレ ラヴィーニャ デル アンジェロ

ミディアムボディー D.O.C 品種 バルベーラ


シェフの秘蔵ワインなので値段が不明です。いわゆるスミレの香り(インクを思わせる)がする典型的なイタリアワインで、グッドバランスの優等生。サンジョベーゼに似ているので、黙って飲まされたらキャンティクラシコの高級品だと思ったことでしょう。


メニュー

1)  前菜いろいろ
     生ハム、高知産フルーツトマトと牛乳で作られたモッツァレラチーズ
     鴨胸肉のパストラミ
2)  ゴルゴンゾーラ タレッジオ
3)  牛ばら肉の赤ワイン煮込み
4)  自家製ライ麦パン
5)  コーヒー



<当日の資料より>

イタリア固有品種ワイン

 イタリアはフランスと並ぶワイン大国で、生産量は世界1位で輸出量と国民一人当たりの消費量はフランスについで世界2位です。ワイン作りの歴史も古く、紀元前2000年頃 から始められていたと伝えられています。古代ギリシャ人がもたらしたワイン造りは、 古代ローマ時代にはイタリア全土に普及し、あこがれを込めて「エノトーリア テルス」と呼ばれていました。気候はアルプス山脈が北風を防ぎ、全土が地中海性気候の恩恵を 受け温暖で、又土壌もブドウ栽培に適しています。
 南北に細長い半島のため、気候や土壌に微妙な違いがあり、このためバラエティーに富んだ品種から多様なワインが生まれます。 

ワイン用品種

*ネビオーロ
 イタリアでもっとも良質な赤ワインを作る品種。バローロやバルバレスコに使われ若いうちはタンニンが多く、熟成して香り高く繊細な味をかもし出す。名前はネッビア(霧)に由来する。

*バルベーラ
 サンジョヴェーゼについでイタリアで2番目に生産量の多い品種。単独で用いられる。色濃く、軽い酸味が特徴で若いうちから楽しめ、熟成してバランスの取れたワインになる。

* サンジョヴェーゼ
 イタリアで最も広く栽培されている品種。キャンティーの主要品種で単独で用い 飲み口の良いワインを造る。

* カナイオーロ
 キャンティーでサンジョヴェーゼと共に用いられるほか、中央イタリアで ブレンド用として使われる。