<低アルコール志向>  2004年2月1日 コニサーズクラブ BBS より

投稿者/harazaki 投稿日/2004年01月18日(日)0時45分

久々に店頭でジャックダニエル(黒)を手にすると、アルコール度数が40度!になっていました。 酒税の特級制度のあった頃は45度、少し前までは43度。店員に事情を聞くと「昨年の12月頃から正規品は40度の商品になった。かつてジャックダニエルの緑(ジョニーウォーカーでいえば赤、ワイルドターキーのブラウンと同じグレード)も存在し、43度から40度となり、既に正規品は流通しなくなっている。低アルコール志向、ライト志向の影響でしょうかね。」とのこと。

白壁の酒販店さんからのメール(裏参照)でもデュアーズが43度から40度へ移行する旨の情報があり、 他のブレンデットと同様、EUの規格統制?の影響が浸透してきているようです。ちなみにデュアーズもかつては43.5度。

オフィシャルのマッカラン12年も43度750mlから40度700mlへ商品がシフトしています。

ボトリングされる前のお酒の条件(蒸留や熟成)が同じでもボトリングされるアルコール度数が低くなれば、味わいへの影響はいつもお酒を口にしている人はもちろんのこと一般の消費者にも違いはわかるはずです。推測ですが規格を制定する行政としてはお酒の負の部分であるアルコール依存症患者の増加を防止する、メーカー側は、消費者の志向の変化したという理由で瓶詰めするアルコール度数を低下させたと説明をするのでしょうか。酒飲みとしては少し残念な気がします。

その点、日本のウイスキーは容量の変化(750mlから700mlへ)はあるものの度数の変化は余りない気がします。古い日本のウイスキーでも1級酒で37度というものが売られていましたが。変化していない理由は味わい趣をおいてではなく輸出を大量にしていないからかもしれませんね。

その低アルコール志向の流れに逆行するようにシングルモルト(カスクストレングス)が人気がでている?アルコール度数が43度から40度に移行し始めたころからシングルモルトの人気に火がついた気がするのは私だけでしょうか? 人は規制や禁止されたものを好む傾向にあります。昨今のシガーブームや禁酒法時代の酒の消費量にしても然り。


投稿者/ 惹樽 2004年01月29日(木)10時28分

遅まきのレスですが...

最近の焼酎ブームにみるように、日本の消費者はアルコール度数の高いお酒を求める傾向にあるように思います。日本酒の場合も度数の高い原酒が人気のようですし。

おっしゃるように低アルコール化は健康志向の流れでしょうが、もうひとつの流れとして「味わい指向」があると思います。

度数が低いと味が平板になりやすいので、本格焼酎、日本酒、シングルモルトと「味わい」を求めると自然に度数の高いものを指向するようになる(別の言い方をすれば標準化された味わいに満足できなくなる)ということなのでしょう。