<オフィシャルボトルの可能性> 2004年2月1日 Yahoo!掲示板シングルモルトラヴァーズより |
▼投稿者/ophiuchi (惹樽) 投稿日/2004/
1/12 10:13
私は複数の樽をヴァッティングして造られるオフィシャルのシングルモルトとシングルカスクのモルトは別ジャンルのものであり、比べることにあまり意味がないと思っています。
ある程度量産することを目的とした蒸留所のオフィシャルボトルを造るのに必要な技術は、むしろブレンデッドウイスキーのそれに近いのではないでしょうか。シングルカスクがある程度自然まかせにならざるを得ないのに対し、特にオフィシャルの場合は相当数の樽から選択でき、人の手も加わるという意味で、別の可能性を持っていると思うのです。
しかし、たまにオフィシャルを飲むとそれなりにおいしいのですが、傾向が似たもの(心地よい香りと口当たりのよさを狙った感じ)が多く造り手の顔が見えてこないのが残念です。
昨年飲んだなかでは、山崎蒸留所80周年記念ウイスキーやアードベッグ・ウーゲデールがシングルカスクとは異なったおいしさを味わせてくれたという印象を持っています。コストを抑えることも求められるオフィシャルスタンダードで個性を出していくのは大変でしょうが、蒸留所を飲み比べる楽しみを与えてくれるようなものが多く出てくることを期待しています。
▼タイトル/リード 投稿者/ maltryo 投稿日/2004/ 1/12 19:00
ウイスキーの需要自体が下がっている昨今のサケ市場のなかで、シングルモルトだけは伸びているという話はみなさんご承知のとおりですが、その伸びてきた理由のひとつには、消費者が品質本位というか本物をそして個性を求める傾向が強くなり、それがボトラーズの出すウイスキーと合致したことがあげられると個人的には思います。
オフィシャル側は、ようやく今の状況に合わせた商品を出し始めたというところではないでしょうか。
シングルモルトにおいては、製品を出す側ではなく、消費者側が市場を引っ張っているような気がします。
市場をリードするのはどちらが良いのか、ということなどわたしに解るわけなどありませんが、いずれにしましても、今後オフィシャルもいろいろとやることだろうと思います。
どう動いていくのか見届けていきたいとおもいます。
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