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裏モルト会(05年1月)
2005年1月9日 K氏宅にて


裏モルトの会、テイスティングノート

2005.1.9 HK氏宅にて 山崎白秋記 

 今回も20種以上のモルトが集まり、テイスティングも終盤には、ほろ酔い状態となり正確なテイスティングとはいい難いところはご容赦願いたい。 テイスティングノートはブラインドであるが、下のコメントはオープンになってからのコメントである。

 ※山崎白秋さんからいただいたテイスティングノートをまとめるにあたり写真に合わせ順序を変更しました(惹樽)

[No.1] ニッカ アンバーサリーブレンド 20年 43% 660ml (写真左側)

(香り) 香りの立ちが遅い、甘い香り。軽いピート香、やや灰くさい。

(味) フルーティー、ピリピリ感がある、シャープな感じはハイランドモルトか?

 

[No.2] ニッカ FROM THE BARREL 51.4% 500ml (写真右側)

(香り) キャラメル香、ややフルーティー。

(味) 金属的な味。ピリピリとしており、ドライである。ブレンデッドか?

[No.3] ニッカ  竹鶴 12年 40% 180ml (写真左側)

(香り) 灰くさい。紙くさい香り。

(味) 酸味とフルーティーさでバランスがとれ飲みやすい。ややピートを感じる。香りにくらべると味は良い。

[No.4] ニッカ ジ・アニバーサリーウイスキー 12年 40% 500ml (写真中央)

(香り) フルーティー、フレッシュ、桃の香り。上品。ややシェリーを感じる。

(味) キャラメル香の熟成感を感じる。ややひねた含み香、ぴりぴり感がある。軽いピート。      バランスよく飲みやすい。 非常に安価であり、コストパフォーマンスは極めて高い。

[No.5] イージードリンキングウイスキー スムース・スウィーター 40% (写真右側)

(香り) 軽く甘い香り。フルーティー。焼酎の香り、かなり若いのかもしれない。

(味) 軽いピート感、ピリピリと辛い。

コメント by 惹樽】 No.1〜4は、私とharazakiさん共同企画によるもので、あえてシングルモルトではないウイスキーを出してみたもの。No.5もいわゆるヴァッテド・モルトでメインにアイリッシュのクーリーが使われている。

 

[No.6] サントリー オールド 1980年代ボトリング 特級 43% (写真左側)

(香り) スィート、キャラメル香を伴う軽い熟成香。

(味) ライトボディ。甘く上品。軽いパヒューム香。  こんなにしっかりとオールドをテイスティングしたことがなかったが、正直以外なほどしっかりとした味わいであった。

[No.7] ダルユーイン ゴールデンカスク 1989 14年 60.4% (写真中央)

(香り) 灰を思わせる香り、軽い熟成感。枯れた印象ではあるが、時間をかければ味わい深いと感じる。

(味) 軽い熟成感、ピリピリ感が強い、アルコールが強い。ドライである。

[No.8] 山崎 ビンテージカスク 1994-2004 56% (写真右側)

(香り) 紙くさい、若い。エステリーかつ軽いシェリー香。

(味) ピリピリとアルコールが強い。熟成が不十分か? シャープでドライ。

[No.9] グレンギリー ダグラス・オブ・ドラムランリグ 1968 36年 55.9% (写真左の箱とボトル)

(香り) 上品、すばらしい熟成香、軽いピート香。エステリーで軽い酸味。 すばらしい香りである。

(味) エステリーでフルーティー、かるくピートがきいている。ピリピリ感もある。ドライ。

[No.10] ローズバンク キングスバリー ケルテック 1989 15年 58.2% (写真中央)

(香り) 軽いピート香、潮の香り。やや湿った香り。暗い感じ。

(味) 甘く、ピリピリしている、軽いピート。スプリングバンクの若いモルトか? ローランドをスプリングバンクとまちがえてしまうくらい、私の感覚が不確かなのか、あるいはローランドでもこんなタイプが出来上がってしまうものなのか。

[No.11] ブルックラディ 3D ザ・ピートプロポーザル 46% (写真右)

(香り) 強いピート香、酸味と軽いバニラ香、バーボン樽の個性、ラフロイグか?

(味) ややエステリー、酸味、甘味。


[No.12] カリラ ウイスキーマガジン・エディターズチョイス 27年 54.3% (写真一番左)

(香り) 強いピート香。中程度の熟成香。ただし、これだけ強いピートに対して、なお中程度の熟成香を感じるのであるから、実はかなり熟成感を伴っていると考える。

(味) エステリー。強いピート。バーボン樽の個性。ヘビーピーテッドのサントリーモルトに通じるものがある。非常にうまい。

[No.13] ブローラ ロンバート 1982-2003 50% (写真左から2番目)

(香り) スウィート、エステリー、上品。リフィルシェリー樽熟成か?さわやかな熟成香がすばらしい。

(味) ピリピリとしている。フルーティー。熟成をかんじる。北ハイランドの個性。

[No.14] バランタイン 30年 43% (写真 中央)

(香り) ウッディーな樽香がすばらしい。軽いキャラメル香。熟成香が大。30年OVERか? 上品なバニラ香もすばらしい。

(味) 甘い。すばらしい熟成感。60年代蒸留のストラスアイラを思わせる、渋みを感じさせる樽の含み香。

[No.15] マッカラン 土屋守シリーズ 8年 60.7% (写真右から2番目)

(香り) 甘い香り、ハチミツを感じる香り、軽いピート香。

(味) アルコールの強さからくるものなのか、口の中がピリピリする。ドライ。日本製ブレンデッドウイスキーの印象。

[No.16] マッカラン クライズデール 1989-1999 59.6% (写真一番右)

(香り) ヌカくさい、卵の白身の香り。エステル香、しばらくすると軽い熟成香を感じる。

(味) やはり卵の含み香。エステル香、奥にピートをかんじる。

[No.17] クライヌリッシュ スコッチモルト販売(リキットゴールド)  ハイランド・クラッシック 1990 14年 58.3% (写真なし)

(香り) 若い、水っぽい。ヌカズケの香り、あるいはピクルスの香り。醤油の香りも。

(味) 北ハイランド系の若く金属的な味。


[No.18] ポートエレン ダグラスレイン オールドモルトカスク 1978-2001 22年 50% (写真1番左)

(香り) やや灰くさい、若さを感じる。

(味) 金属的な含み香、中程度のピート。

[No.19] グレンモール オフィシャル 15年 40% (写真左から2番目)

(香り) ぬれたダンボール、紙くさく、湿気た印象。

(味) 水っぽく甘い。味の数が少ない。

[No.20] ローズバンク ダグラスレイン オールドモルトカスク 28年 50% (写真左から3番目のミニチュアボトル)

(香り) フルーティーで甘い香り、軽いシェリー香、エステル香も十分で深い熟成を感じる。

(味) 甘い。ピリピリ感もある。ドライで渋み成分が多い、熟成感。

[No.21] ロイヤルロッホナガー グレンデニー 1988 15年 58% (写真右から3番目)

(香り) 軽いピート香を感じる。キャラメル系の軽い熟成香。ブドウの香りや軽い酸味の香りが心地よい。バランスのとれた印象。

(味) 軽いピート。ピリピリと刺すが、酸味があり飲みやすい。

[No.22] トマーチン 土屋守シリーズ 1976-1999 22年 57.6% (写真右から2番目)

(香り) ウッディーかつキャラメル系のすばらしい熟成香。甘く上品な香り、やや湿った印象。

(味) 酸味と甘味のバランスがよい。ピリピリとしている。キャラメルを感じる。ドライ。

[No.23] ロングモーン 31年 キングスバリー (写真1番右:テイスティングノートなし)