<ベルギービールの魅力> 2003年12月3日 惹樽


私も以前はよくビールを飲んだのだが最近は本当に飲まなくなってしまった。今年は自宅で鉄板焼きなどを食べるときにビールが欲しくなって近くのコンビニに3回ぐらい買いに行ったことがあるぐらいで、合計でも缶ビールを10本買ったかどうかである。

一言でいってビールが美味しく思えないというのがその理由だ。ビールのCMでよく「喉ごし」という言葉が出てくるが、これが日本のビールの味を象徴しているように思う。普段飲むビールに「味わい」を求めるのは少数派なのだろう。

そこで私と同じように感じている人にお勧めしたいのがベルギービールである。ベルギーは人口約1,000万人の小国であるにもかかわらず、ビールの醸造所が約110箇所あり、約800種類ものビールが造られているという。世界の主流はドイツビールを代表とする下面発酵によるラガービールであるが、ベルギーでは本当にバラエティに富むエール(上面発酵)ビールが造られており世界のファンを魅了しているのだ。

私もまだせいぜい10数種類程度しか飲んだことがないのだが、色をみてもラガーに近いものもあれば真っ黒なものもあり、香り・味わいも非常にフルーティーだったり、ピルスナーを思わせるようなホップが効いていたりで、これを常温でちびちびやっていると本当に幸せな気分になれるのだ。この先無限に近い種類を味わえるのかと思うと怖くさえなってくるほどである。

日本でも地ビールが数多く造られるようになり、なかには結構おいしく飲めるものもあるのだが、価格的にベルギービールとあまり変わらなかったりする。もっとも1994年の酒税法改正から10年もたたないことを考えると、11世紀にまで歴史を遡れるというベルギービールと比較するのは酷な話ではある。

なお先日縁があってベルギービールクラブの例会に参加することになりその場で入会してしまったので、このHPでベルギービールの話題を取り上げることが多くなると思いますが、なにとぞご容赦を。