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SMWS試飲会 テイスティングノート

   2004.10.3 BAR BARNSにて

惹樽   

出品ボトル一覧

 

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code
age
alc
distillery
comment (ソサエティ)
38y
61.9%
グレンファークラス
New 高価な日焼けオイル
3.89
14y
57.7%
スミレと白い石鹸
35y
51.7%
ロングモーン
New ジンジャーチョコレートとプルーン
8.33
16y
55.6%
固いプラムと紅茶を入れる缶
20y
58.0%
トマーチン
トマト、バジル、モッツァレラ
31y
58.7%
クライヌリッシュ
New 生のイチジク、ブラジルナッツ、キィウィフルーツ
12y
60.2%
ラフロイグ
New クリーミー、男性的、満足感
12y
57.0%
リンクウッド
New 爆発的!
44.24
18y
57.0%
バンドエイドと洗ってきりになった犬の香り
50.13
11y
56.2%
すり替えられた子ども
52.16
19y
58.2%
ラム酒にレーズン、カスタード
53.75
11y
61.5%
歯科医のガスマスク
10y
60.9%
カリラ
New うっとりするような花々とスモークソーセージ
55.14
8y
55.9%
マイ・シェリー・アーマー
21y
59.7%
ろうそくの蝋とタブレット
13y
59.0%
誰がラッシュと言ったの?
8y
58.5%
驚くほどのコク
5y
58.8%
元気一杯
11y
59.7%
クロフテンギア
暖かいウェットスーツ
11y
66.8%
ヘブン・ヒル
New ホワイトペッパー味のカリカリに焼かれたローストチキン
13y
72.8%
ヘブン・ヒル
New 昔ながらのティーショップ
20y
68.2%
ヘブン・ヒル
New 指までなめたくなるほど美味しい
Somerset
11y
48.9%
Cider Brandy
白い部屋の中のアップルタート
20y
56.9%
クライヌリッシュ
※ブラインドテイスティングゲームでだまされた ?.1

 

 ★★★ [No.1] 1.110 グレンファークラス  38年   61.9%  ★★★

【香】すばらしく上品なグレープ系のフルーツ香。シェリーの影響は明らかだが長期熟成ものに表れやすいゴムの臭いは全くしない。

【味】軽くウッディだがありがちな渋み、えぐみが感じられず、非常にクリーンな印象。フィニッシュはさわやかなミント。

 リフィルのシェリーカスクということだが、飲んだ印象も正にそのまま。バランスが完璧な傑作。


 
★★★ [
No.2]  7.25   ロングモーン  35年  51.7%  ★★★

【香】乾燥イチジクのトップノート。シェリー熟成の典型だが色(濃いマホガニーカラー)から想像するくどさはない。

【味】味もあっさり系。甘みはあるものの上品で焦がした苦味は出てくるが色から想像したくどさは感じられない。



 ★★★
 [No.3]  
26.34   クライヌリッシュ   31年  58.7%  ★★★

【香】トップノートはすばらしく甘美なフルーツ(桃の缶詰?)。かすかなピートのアクセント。

【味】ピリッとスパイシー。熟成年数からは考えられないほどフレッシュでパンチがある。

 クライヌリッシュは個人的に一番好きな蒸留所だが、これは今までに出会った中でもNo.1といえる出来だと思う。この日はこれを飲めただけでも幸せでした。


 ★★★ [No.4]  29.33   ラフロイグ   12年    60.2%  ★★★

【香】ヨード系のいかにもラフロイグ!という香りだが、カスクとしてはかなり上品に感じられる。

【味】味わいもスモーキーでいかにもという印象だがやはり上品にまとまっている。じっくり味わうとラフロイグらしい甘みが出てきて心地よい。

 ★★★ [No.5]   39.38   リンクウッド   12年    57.0%    ★★★

【香】典型的なシェリー熟成の香りでゴムもあるが嫌味ではない。やや人工的な印象があり、同席した方のシングルカスクっぽくないという意見に納得。

【味】味わいもまさにシェリー。花と動物をほうふつとさせる。


 ★★★
 No.6]  53.81  カリラ  10年  60.9%   ★★★

【香】焦がしたラードを思わせる典型的なカリラのトップノート。

【味】これもカリラらしくしっかり甘みがのっていてチャコールも強く感じる。

 ソサエティの若いカリラは、「飲まずに買っても安心」と言えそう。好みの問題かもしれないけど...

 ★★★ No.7]  122.3   クロフテンギア  11年    59.7%   ★★★

【香】ピートは80ppmとトップクラスの利かせ方らしいが、むしろ焼酎っぽい若さの印象のほうが強い。

【味】ピートの影響は味のほうが強く感じられるが、モルトの甘さとうまくバランスがとれていない感じがする。シェリーではないのにゴムも感じる。

 面白くはあるけれど美味しいかと問われると「?」になってしまう。122.3ということは1や2が本部でリリースされたということだろう。「なぜソサエティがボトリングしたの?」という感じだが、この日は他のモルトのレベルが高かったので損をしているようにも思う。


今回の目玉はバーボンでヘブン・ヒルのカスクが3本。

B.2 11年  1992.6  66.8%

B.4 13  1990.6  72.8%

B.6 20  1984.3  68.2%

いずれも確かにバーボン独特の焦がした香りだが非常に上品。バーボンのカスクものを味わうのは初めてだが、いずれも「もうバーボンは卒業したよ」と思っているモルト飲み(自分がそうでした)に飲ませたいと思わせる出来。個人的にはいかにもバーボンらしく(でも上品な)トースティーにまとまった B.2 が気に入りました。


ニューボトリング以外でテイスティングしたのは以下のモルト。


11.11(トマーチン) 20y 58.0%

 ソサエティのテイスティングパネルのコメント、「トマト」が今回は納得できました。前回より印象はかなりいいけど、CPが低いので...

61.19(ブローラ) 21y 59.7%

 先回はかなり美味しいと思ったけど、このラインナップに入れるとちょっと苦しい(どうしても26.34と比べてしまうので)

90.7(ピティヴァイク) 13y 59.0%

 やはり今回は個性派の中に埋もれてしまいがちだけど典型的なスペイサイドモルトで私は好きです。

121.4 8y 58.5%  ●121.6 5y 58.8%(アイル・オブ・アラン)

 前回の印象通りやはり5年の方に熟成を感じました。121.6は買っても良いと思うけどそこまで手が回らない...(金がですね、やっぱり)

26.28(クライヌリッシュ) 20y 56.9%

 ミステリーボトル(?.1)ですっかりだまされたボトル。今飲んでみれば典型的なクライヌリッシュに思えます(^_^;) 。やはり26.34と比較してしまうので線がやたらに細く思えてしまいました(もちろん美味しいけど)